W杯:さわやかドイツ






2006年07月09日(Sun)
W杯:さわやかドイツ


■昨夜(早朝)の3位決定戦に勝利したドイツ代表チーム。
もうこの試合前の時点で、ドイツの”新人類”監督クリンスマン氏にドイツ連邦国功労勲章が決まってるし、”ジレット”スポンサーの「ヤングプレーヤー賞」はポドルスキ選手になりました。
腕(じゃなかった、脚)は確かなポルトガルのC.ロナウド選手は、英国戦でイメージ大暴落。
ルーニー選手を退場のワナにはめたというんで、英国新聞ではボロカス、e-Bayオークションに競売に出されるイタズラも。削除された時点で応募は11件、3年前にマンチェスウターUが支払った23億円(1,223万ポンド)よりは格安の「買い」価格だったらしい。
しかし、もうレアル・マドリッドと話がついて模様で、マンチェスターUには戻らない。テレビのゼロックスCMに出てくる、ベッカム選手より女性に人気のある選手です。
 
さほど期待はされていなかったドイツ代表&監督でしたが、明るく軽く、さわやかなイメージとプレースタイルが支持され大フィーバーとなったようです。
もちろん、もっと驚いたのは同じ欧州の外国人です。
「規律第一、冷酷、ユーモア皆無」であるはずのドイツが、監督はチーム・マスコットのように「飛び跳ね」パーフォーマンス、選手のプレーはフェアでフレッシュ。
200万の外国人観光客が見た・感じたドイツ&ドイツ人は、底抜けに明るく、観衆も街もリオのカーニバル状態。少しケチがついたのはアルゼンチン戦直後のコゼリ合い位。

なーんだ、我々と変わらない「普通の国」じゃん! 
という声に、ドイツ人はいたく喜んでいます。

ドイツ人は、人が悪くないのにソンなところがあります。
無理もありません。映画ひとつとってみても、「シンドラーのリスト」、「ビューティフル・ライフ」、「戦場のピアニスト」、どれほど多くのA級B級映画でナチス、ドイツ軍(人)が悪役で登場した事か・・・。
そのヒットラー時代のドイツ占領軍イメージと勤勉・規律主義による経済復興・大国化をダブらせて、やっぱり我々とは違う異質な国民だ、ちょっと不安、いや恐怖になるかも・・・と思われてしまう訳です。
 
サッカーの試合でも、ドイツvsオランダならオランダを、ドイツvsイタリアならイタリアを、どうしても応援してしまうのが当該国以外の欧州人なのです。クリンスマン監督がチームキャプテンだった1992年W杯の決勝でドイツが負けた時、デンマーク・コペンハーゲン市庁舎前には15万人が集まってドイツ「敗戦」を喜び、祝った位です。
  
それが、今回のワールドカップで、イメージチェンジできたのですから勲章モノです。
途中から報道の表現もワールドカップ「大会」からワールドカップ・フェスト(お祭り)に変わり、ドイツ以外の欧州メディアが「スポーツのウッドストック」と賞賛しています。
○いつも優位(一番)にたっていることは良くないのだ、ということを、戦後のドイツ人たちが理解した結果である<スペイン誌:対イタリア敗戦後、失望や辛らつな非難をしないドイツ人の反応について」
○ドイツ人は気兼ねする必要など無い、赤黒黄のドイツ国旗は、ナチスが一度も使わなかった国旗である<オランダ誌:過去に例が無いほどドイツ応援に国旗が使われたことについて>
○典型的ドイツなもの?完璧なW杯準備の他、清潔過ぎ高過ぎの公認売春宿街くらいしかないよ<仏誌:ベルリン・レポート>
 
「今回のW杯の最大の勝者は、ドイツとドイツ国民だ」という声が欧州全域から挙がっているのは喜ばしいことかも。さて、今夜(翌朝)のフランスvsイタリア、どちらもスコア・ゼロだけはやめて欲しいなあ。あんまり点が入らないと、「オフサイド無し」のサッカーを提案している米国人を支持したくなりますよ。

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カレンダ
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