コードバン革巻ZIPPO
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2007年11月22日(Thu)
コードバン革巻ZIPPO
![]() ■コードバン革巻ZIPPO 『スペイン人はウマ肉、食わないだろう、 ウシの国だろ! モンゴル(蒙古)軍が攻めて行ったのはポーランド、ウクライナあたりの欧州中央地域まで。その名残が「タルタル」(馬生肉ミンチ)ステーキなわけだ。しかし、フランス・パリでは馬肉専門の肉があるから、食うなあ。昔(19世紀初め)は禁止されてた。』 『スペイン・アンダルシアにはアラブ軍が北アフリカのモロッコから海峡を渡って攻めてきた。アラブ文化は羊肉文化、ブタも馬肉も食べないんじゃないか。』 『いや、まあ、しかしですね、日本(人)だって、どこの肉屋・スーパーで買えるわけじゃないけど、信州のサクラ肉や熊本の馬刺しがありますし。マイナーでもウマ肉を食べる伝統があるかもしれないですよ。』 なんで馬肉の話なのかというと、コードバン革巻ZIPPOのせいである。 コードバン革は欧州産の大柄な農耕馬・食用馬のお尻皮。 農耕馬なんて今時ほぼ無いだろうから食用馬の消費が最も盛んな国=原皮の産地国になるんじゃないかと馬肉の話になった。それに、コードバンはスペイン(アンダルシア地方)の”コルドバ”市から由来しているという。 どうも「熟年&たそがれ(失礼!)」世代と未「中年」の世代には、コードバン・馬革の思考回路が異なっているようだ。どちらも入力ソースは漠然とした聞きかじり・読みかじりでしかないのだけれど。 「熟年たそがれ」世代は、 馬革=ランドセル=コードバン=「牛革より高額」なランドセル革、となる。 未「中年」世代は、 馬革=コードバン=米国オールデンの靴・革小物=高級ランドセル革、とくる。 それで、革の宝石、スペイン産コードバンが最高級、"CORDOVAN"の刻印が本物の証など等、雰囲気的にスペイン産こそ本場であるかのような様相をしている。 アメリカ(英文)のwikipediaには、『靴用馬革タンナーは世界唯一、シカゴにある○○。コードバンは”コルドバ(CORDVA)”市に由来する』と書かれている。 世界唯一のシカゴにあるタンナーの靴用コードバンがオールデン靴革の材料だということは分かる。 しかし、スペイン・アンダルシア地方の"CORDOBA"が米英語の"CORDOVA"で、"CORDVAN LEATHER(=コードバン革)"というのだけれど、"CORDOBA"市周辺に食用馬の有名産地がなく、伝統的な馬文化や馬肉料理も無い。 これじゃ、よくある「勘違い」肉の話と同じじゃないのか、例えば: ◎ドイツ”ハンブルグ”の人は昔、”ハンバーグ”って米国人の食い物を知らなかった。今だって、地元のレストランでハンバーグを注文したら「マクドナルドに行け!」て怒鳴られる。 ◎「タルタル」ステーキなんて、タルタル人(広域には現在のモンゴル)には意味不明だし、そもそもタルタル人は馬肉を食べない。 ◎”ウィンナー”(ソーセージ)とウィーンの肉屋で注文したら、ソーセージのお化けのようなデカいハムを出しきた。日本で言うウインナー・ソーセージは日本語だ。 ◎モンゴルで「ジンギスカン食いたい」って言ったら、病院に連れていかれる。死人の肉を食いたいと言ってるようなものだから。焼肉料理はモンゴルには無い。 『アメリカの言う事なんてでたらめばかり。だいたい、自国の野球がワールドシリーズといってはばからない人たちだし、アメリカは自分のところが世界だと思ってる。ホシノ日本代表監督が「負けたらあかん、(五輪で)キン、キン」と大騒ぎしてるのに、あちらじゃつい先日、ワールドシリーズのチャンピオン(=世界一)がボストン・レッドソックスに決まったばかり。 スペインの町の名前が”CORDOBA”だったら、そのまま使え、"CORDOVA"などとわざわざBをVに変えるな、とボクは言いたい!』(熟年世代の映画監督イ○○調)。 一応、念のためということで、欧州wikipediaで、米(単)語"CORDVAN"を調べてみる。 スペイン語wikipediaは・・・出てこない、まぁ、当然かも。 フランス語wikipediaは・・・出てこない、無理ないよなあ。 ドイツ語wikipediaは・・・・・・おぉおぉ!、出てきた! 英語(外来語)扱いで”CORDOVAN LEATHER”、馬のお尻の革、希少高額云々で、最後に『昔、フランスの一地域でCORDOVANという(ファミリー)名の一家が馬尻革と同様のなめし革を作っていたことが由来とされている(Duden 1985)』 と、ドイツの”広辞苑”みたいな辞典1985年版の内容を引用してる。 フランスの田舎の革なめし(タンナー)の"CORDOVAN"さんの名がルーツとは!! しかし、「由来とされている」とあるように確実ではない。 そこで皮革合皮素材商社の知人(=プロ)に教えてもらった姫路市にある「コードバン」革製造タンナーさんのHPを見てみた。 そこには、次のように説明されている。 『馬革には特に厚く、繊維密度の高い部分がある。その部分を仕上げたのが“コードバン”である。古くは“cordvan”leatherはスペインの‘cordoba’地方で生産される毛穴模様の目立たない滑らかな銀面を持った艶のある山羊革をさしていた。cordvan’調山羊革がスペイン以外の国々でも作られるようになり、いつのまにかそれに極めて似た馬革が “cordvan”leatherと呼ばれるようになった。 本来の“コードバン”は馬革の尻後部の高繊維密度の厚い部分(シェル部という)を植物タンニンで十分なめし天然油脂と染料で仕上げた革である。』 スペイン‘cordoba’地方の「山ヒツジ革」に似ていたからコードバン馬革、なるほど。 この説明とドイツ辞典の「フランス人ファミーリー名」説からは、コルドバ市に馬革製お土産物も馬肉料理が無い訳が納得できる。 ハンバーグやタルタルステーキと同じで、スペイン・コルドバとコードバンは何の関係もないワケだ。 ここまでは、シロウトの私たちで分かったことである。 皮革合皮素材を扱う欧州系商社の「プロ」さんも実はコードバンやホースレザーを扱った事が無いという。ちなみに一番高級(=高額)な革はご婦人用コートの「毛皮」、ミンクやアザラシ(の赤ちゃん)毛皮の類。毛無し「革」なら、ファッション用=女性用の1枚革コート、続いて高級家具用の1枚革・・・。どうも、紳士(男)用の革など眼中にない(笑)。 馬革コードバンに関しては、コードバン素材でしか作れないというモノ(製品)がないのと、革の表面(=銀面)を大事にする革製品では裏面(=床面)を削って加工される馬コードバンの出番がないのだそうだ。 このため、日本のタンナーさんが欧州産馬皮から作るコードバンが最も優れていて、ブタ革(靴のインナーに使用)同様、欧州にも輸出されているのではないかという。 日本のタンナーさんの優れた加工技術は、欧州はもちろんどこにもない不思議な「ランドセル」のおかげというのだ。 毎年毎年、100万人(現在は弱)のピカピカの小学1年生が現れ、その数のランドセルのニーズがある。クラリーノ(合皮)、牛革製(銀面、床面革使用の両方あり)が大半とはいえ、5%が高額の馬革コードバン製を購入すれば、5万個の数になる。 こんな数の革製品のニーズは、かっては影響力のあったフランス皮革業者団体が政府に圧力をかけても出来なかっただろうし、1年ほど前、大量に輸入される中国産靴に抗議してコンテナを焼き討ちしたスペイン・アンダルシア地方の皮革靴従業者団体でもとうてい無理なことだという。 欧州の皮革産業も、職人さん不足、若い世代の成り手不足、中国や東南アジア革製品の流入で衰退しているらしい。日本だって状況は同じだろうし、人口が減っていくわけだから、当然、ピカピカの小学1年生の数も年々減少する。 なので、プロさん曰く、 『ランドセル以外のコードバン素材を使った革製品の開発・拡販を模索しているのではないか、特に財布・名刺入れの類は、熟練の職人さんでなくても作れる。 ジッポー革巻き用の革など切れ端で充分できるから「有効利用」出来ていいんじゃないの。』 ふぅーん、そうか。 どこの馬の骨じゃなかった「お尻皮」の切れ端でもいいのだ。米国人相手なら、オールデン靴と同じコードバンを使った革巻きジッポー!大変高価だ、とビビらせ、自慢できる(笑)。 それから、来年にピカピカの1年生になる子供を持つ未「熟年」世代のお父さん方、ランドセルの価格は大雑把に、クラリーノ(合皮)製、その2倍が牛革製、その又2倍がコードバン製です。 子供のランドセル購入費を親に出してもらった「熟年」世代の中には、「コードバンの予算を貰い牛革製を買う、これ常識!」と言われる方もおられます。 後でバレたからといって防衛庁の官僚じゃあるまいし証人喚問されることはないしね(笑)。 ◇拡大画像: http://www.barockhaus.co.jp/pic710/12crd01c.jpg ◇メタル特殊素材ZIPPOページ: http://www.barockhaus.co.jp/zippo-40.htm ◇バロックハウス http://www.barockhaus.co.jp/ |
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